「カンピロバクター」による食中毒事故が相次いでいます。

ヒューマンズボンド営業部の高橋です。

カンピロバクターを原因とした食中毒事故が、飲食店で相次いでいます。

大阪市では9月~11月の間で、カンピロバクターが原因の食中毒事故が飲食店5件で発生し患者数が41人となりました。

もちろんですが、食中毒事故を起こした飲食店は、営業停止処分を受けました。

ここ数年、カンピロバクター食中毒の発生事故数は細菌性食中毒のなかで 上位になっております。

今回は、カンピロバクターの特徴・対策をお伝えします。

 

カンピロバクターは、鶏肉に生息していることが多く、加熱を行わないもの(鶏刺し・鶏のたたき)や不十分なものに注意する

必要があります。また、使用したまな板・包丁・菜箸にも付着しています。

一般的に、細菌が原因の食中毒は、10万~100万個の菌を摂取しないと発症しませんが

カンピロバクターの場合は、100個程度と比較的少ない菌量の摂取で感染することが分かっ

います。

 

症状は、下痢・腹痛及び発熱で、他に頭痛、めまい、筋肉痛などが起こることもあります。

初めは風邪と間違われることもあります。潜伏期間が17日間とやや長いことも特徴です。

感染者の多くは1週間程度で回復し、死亡例や重症例はまれです。

 

また、10日~30日後に手足や顔のしびれ、呼吸困難を伴う「ギラン・バレー症候群」を

発症する場合もあります。両手足に力が入らなくなり、急速に麻痺が全身に広がり、重症になると人工呼吸器が必要になり

死に至ることもある自己免疫疾患です。

 

対策は

①鮮度に関わらず生又は加熱不十分な鶏肉の提供は控える。

②鶏肉は表面だけでなく中心部まで75℃で1分以上加熱する。

③調理は専用の包丁、まな板などを使用し、使用後は十分に洗浄・消毒を行う。

④肉をさわった後は丁寧な手洗い・消毒を行う。

 


上記の特徴と対策を理解し、食中毒事故を未然に防ぐように致しましよう。



営業部 高橋